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【兄の奇行録】不審者扱いがむかつく!心理学で心を護る対処法

【兄の奇行録】不審者扱いがむかつく!心理学で心を護る対処法

「不審者扱いされてむかつく!」そんな経験ありませんか?僕の兄は歩くだけで職質されるプロです。心理カウンセラーの弟が、兄の奇行を例に、不審に見える原因と法的対処法、傷ついた心の癒し方まで徹底解説。理不尽な世界で賢く生き抜く術。


  • 「ただ歩いていただけなのに、警察官に止められた」
  • 「近所の人から怪訝な顔で見られる」

…そんな理不尽な経験に、「むかつく!」と怒りを感じているあなたへ。その気持ち、痛いほどわかります。なぜなら、何を隠そう、僕の兄がその道のプロフェッショナルだからです。

心理カウンセラーの僕には、それはそれは善良で、しかし「超一流のアホ」な兄がいます。彼は、もはや息をするように職務質問を受け、ご近所からの通報で警察官が駆けつけることもしばしば。

そんな彼の数々の奇行を長年観察・分析してきた結果、人がなぜ「不審者扱い」されてしまうのか、そしてその理不尽な状況にどう対処し、傷ついた心をどう守れば良いのか、一つの体系化された答えにたどり着きました。

例えば、先日。
兄は深夜2時、近所の公園のベンチで「いかに電柱の汚れが芸術的なシミを描いているか」を熱心にスケッチブックに書き留めていたところ、案の定、通報されました。

彼にとっては純粋な芸術活動でしたが、客観的に見れば、それはもう完璧な不審者です。

この一件のように、あなた自身に全く悪意がなくても、ほんの少しの行動のズレが、他人には「脅威」として映ってしまうのです。

兄という最高の研究対象(反面教師)の失敗事例を使い、心理学と法的な知識に基づいた具体的な解決策を提示します。この記事を読み終える頃には、あなたは不審者扱いの理不尽なループから抜け出し、心穏やかに夜道を歩けるようになるはずです。

そして願わくば、僕の兄も。

この記事でわかること、伝えたいこと

  • なぜあなたの「普通の行動」が不審に見えるのか、その心理メカニズム
  • 実録!兄の奇行から学ぶ「これをやったら即通報」NG行動リスト
  • 警察官に会っても慌てない、完璧な職務質問の受け答えフローチャート
  • 「むかつく」感情は宝物?怒りを自信に変える心理学的テクニック
  • もう二度と間違われないための、明日からできる服装・行動改善プラン
目次

【第1章】
なぜだ!兄はなぜ歩くだけで不審者なのか?その原因を徹底解剖

服装だけで不審者に見えるかどうかの比較

まず最初に、僕の愛すべき兄が「不審者界のサラブレッド」と呼ばれるに至った輝かしい(?)経歴をいくつかご紹介しましょう。これを反面教師にすることで、あなたが無意識に同じ轍を踏んでいないかチェックできます。

僕の兄、の不審者プロフィール

CASE1:深夜の公園で「タンポポの綿毛」を飛ばし続け通報
ある春の夜、兄は「風の動きを可視化したい」という純粋すぎる動機で、公園のタンポポの綿毛を延々と吹き飛ばし続けるという行為に没頭。暗闇で何かがフワフワと舞い、それを追いかけるように男が一人うろついている…。通報した方の判断は、100点満点中120点の的確さだったと言えるでしょう。
CASE2:コンビニ前で「肉まんを冷ます動き」が挙動不審と認定
熱々の肉まんをすぐに食べたいあまり、兄がコンビニの前で披露した独特のステップと手首のスナップ。彼に言わせれば「遠心力を利用した最も効率的な冷却法」だそうですが、警備員さんの目には「謎の儀式」としか映りませんでした。結果、丁寧にお引き取りいただくことに。

なぜ善人なのに怪しまれる?兄に共通する根本的な問題点

これらのエピソードに共通するのは、「行動の意図が、第三者から全く予測できない」という点です。人間は、理解できない動きや予測不能な行動に対して、本能的に「危険かもしれない」というアラートを鳴らすようにできています。兄の行動は、そのアラートをこれでもかと連打する天才なのです。

筆者の見解・ワンポイントアドバイス

あなたの行動も、自分の中では「AだからB」という論理があっても、他人からその文脈が見えなければ、ただの「謎の行動B」になってしまいます。「自分の行動は、他人からどう見えるか?」と一瞬立ち止まる癖をつけるだけで、不要な誤解の9割は防げます。

【服装編】「全身黒」は死亡フラグ。兄のヤバいファッションセンス

兄は「黒は汚れが目立たない」という理由で、年中ほぼ黒い服しか着ません。フード付きの黒いパーカー、黒いパンツ、黒いキャップ。夜道で彼に出くわしたら、僕でも一瞬身構える完璧な不審者スタイルです。

なぜ黒ずくめはダメなのか?色彩心理学と犯罪統計から解説
色彩心理学において、黒は「威圧感」「 रहस्य(ミステリー)」「恐怖」といったイメージと結びつきやすい色です。さらに、多くの犯罪で犯人が夜陰に紛れるために黒っぽい服装を選ぶ傾向があるため、私たちの脳には「暗い場所での黒い服=危険」という刷り込みが無意識に存在します。これは偏見かもしれませんが、自己防衛の本能がそうさせるのです。
フード、サングラス、マスク…顔を隠すことのリスク
表情は、相手に「私は敵ではありません」と伝える最も重要なコミュニケーションツールです。フードを深く被ったり、夜間にサングラスをかけたりして顔を隠すと、このツールを放棄しているのと同じこと。相手はあなたの意図を読み取れず、不安を募らせます。

解決策:今日からできる「脱・不審者」コーディネート術

全身黒を避けるだけで大丈夫。例えば、いつもの黒いパーカーの上に、白やベージュ、水色といった明るい色のTシャツやアウターを一枚羽織るだけ。あるいは、カラフルなスニーカーやリュックを一点取り入れるだけでも、印象は劇的に変わります。「私はここにいますよ」と、ポジティブに自分の存在を示すことが鍵です。

不審な行動と堂々とした行動の比較図解

【行動編】挙動不審オールスターズ!兄の奇行から学ぶNGムーブ

兄の十八番は、考え事をしながら歩くこと。その結果、彼の歩行は「挙動不審」の見本市と化します。

キョロキョロ、早歩き、急に立ち止まる…脳は「異常」と検知する
目的地もなく周囲を絶えず見回す(キョロキョロ)、理由もなく急に早歩きになる、そして何の前触れもなくピタッと止まる。これらはすべて、獲物を探す捕食者や、何かから逃げている人の典型的な動きです。周囲の人の脳は、これらの「予測不能な動き」を危険信号として即座にキャッチします。
独り言、ニヤニヤは最上級の不審行動
最近はイヤホンで通話している人も多いですが、何もない空間に向かってブツブツと話し続けたり、スマホも見ずにニヤニヤしたりするのは、やはり奇妙に見えます。兄は面白いことを思いつくと、道端で一人で笑い出す癖があり、これが通報の確度をさらに高めています。

解決策:胸を張って歩こう。「堂々とした態度」が最強の鎧

少しだけ背筋を伸ばし、顎を引いて、視線はまっすぐ前へ。目的地に向かって、一定のリズムで歩く。ただこれだけです。周りからは「何か目的があって、ここを歩いている人なんだな」と認識され、不審者リストから自然と外れます。堂々とした態度は、無用な疑いを寄せ付けない最強のバリアなのです。

【心理学で解説】人が「不審」と感じる脳のメカニズム

僕らの脳は「予測できない動き」を脅威とみなす
人間の脳には、生存本能として「パターン認識能力」が備わっています。いつも通りの景色、いつも通り歩く人々…この「普通」のパターンから外れるものを見つけると、「何か異常事態かもしれない」と警戒スイッチが入ります。兄の行動は、このスイッチを押しまくる天才、というわけです。
「正常性バイアス」の罠と、周囲の人が過剰反応する理由
一方で、人々は「自分は大丈夫だろう」と思い込もうとする「正常性バイアス」という心理的な働きも持っています。しかし、メディアで不審者情報が頻繁に報道される現代では、このバイアスが逆に作用し、「怪しいと思ったらすぐ通報しよう」という防衛的な意識が高まっています。少しでも「普通」から逸脱しただけで、過剰に反応されやすい社会になっているのです。

筆者の見解・ワンポイントアドバイス

不審者扱いは、あなたの人格が否定されたわけではありません。多くは、相手の脳が発した「予測不能な事態へのアラート」に過ぎないのです。そう考えると、少しだけ冷静になれませんか? 問題はあなたではなく、「行動の見え方」にあるのですから。

【第2章】
もう捕まらない!兄が学ぶべき警察・通報への完璧な対処法

職務質問への正しい対応と間違った対応のフローチャート

不運にも職務質問を受けてしまった場合。ここで感情的になるのは最悪手です。僕の兄が身をもって証明してくれました。冷静かつスマートに対応するための知識を身につけましょう。

大前提:警察官は敵じゃない。ただし「作法」を知らないと詰む

職務質問の目的は「公共の安全」。喧嘩腰は百害あって一利なし
警察官は、あなたを犯人だと決めつけているわけではありません。彼らは、何らかの異常を察知し、地域の安全を確認するために声をかけています。ここで敵対的な態度をとると、「何か隠しているのではないか?」という疑いを自ら深めるだけです。
兄が最初にやった最悪の対応「は?俺なんかしました?」
これは本当にやめてください。この一言は、「私はあなたに協力的ではありません」と宣言しているようなものです。警察官も人間ですから、高圧的な相手には警戒心を強めます。結果、任意だったはずの質問が長引いたり、より厳しい態度を招いたりする原因になります。

筆者の見解・ワンポイントアドバイス

僕自身、兄の付き添い(という名の事後処理)で警察の方とお話しする機会が何度かありました。そこで学んだのは、「最初の5秒、丁寧な態度で接するだけで、その後の展開が天国と地獄ほど変わる」ということです。柔よく剛を制す、を実践しましょう。

【完全フローチャート】職務質問、最初の一言から解放まで

では、具体的にどうすればいいのか。兄に叩き込んだ、誰でもできる完璧なフローチャートです。

STEP1:まず冷静に、相手の所属と名前を確認する
「お疲れ様です。どちらの警察署の方でしょうか?お名前を伺ってもよろしいですか?」と、穏やかに尋ねます。これは、相手が本物の警察官であることの確認と、こちらがパニックに陥っていない冷静な人間であることを示す効果があります。
STEP2:最重要ワード「これは任意ですか?」を正しく使う
質問が長引きそうな場合や、所持品検査を求められた場合に使います。ただし、喧嘩腰ではなく、「すみません、確認ですが、これは任意でのご協力ということでよろしいでしょうか?」と丁寧に尋ねるのがポイント。「任意なら協力しません」ではなく、「任意であることを理解した上で、できる範囲で協力します」という姿勢が重要です。
STEP3:「急いでいるので」は通用する?所持品検査に応じる義務は?
正当な理由(約束の時間など)があれば、「急いでおりまして」と伝えるのは有効です。ただし、明らかに挙動不審な場合は引き止められる可能性も。所持品検査は、原則として本人の同意がなければできません。しかし、頑なに拒否すると、かえって疑いを強める場合も。カバンの中を見せる際は、「どうぞ。ただし、プライベートな物にはあまり触れないでいただけると助かります」と一言添えるのがスマートです。

警察官職務執行法第2条を僕なりに噛み砕いて解説

法律の話は難しくなりがちですが、要点だけ。この線引きを知っているだけで、心の余裕が生まれます。

この法律は、警察官が「何らかの犯罪が起こりそう」と判断した場合に、人を停止させて質問できる、と定めています。あくまで「停止」と「質問」です。強制的に連れて行ったり、無理やりカバンを開けたりする権限は、この時点ではありません。

出典:e-Gov法令検索

近隣住民に通報された…その時のスマートな誤解の解き方

逆ギレは絶対NG!「ご心配おかけしてすみません」から始めよう
通報で警察が来た場合も基本は同じです。「誰だよ通報したの!」と怒鳴るのは最悪。まずは駆けつけた警察官や、出てきた住民の方に「夜分にお騒がせして、また、ご心配をおかけして申し訳ありません」と低姿勢で始めましょう。敵意がないことを示せば、相手も話を聞く体勢になります。
兄の実践した「ただの電柱好きです!」という謎の自己紹介
先日の電柱スケッチ事件で、兄は「僕はただ、この電柱のフォルムと経年劣化によるシミの美しさに心を奪われた、純粋な電柱愛好家なんです!」と力説しました。警察官は困惑していましたが、そのあまりの真剣さと馬鹿馬かさに、最終的には「お気をつけて…」と苦笑いで去っていきました。このように、自分の行動の(たとえ変わっていても)正当な理由を、正直に、そして穏やかに説明することが大切です。
挨拶は最強の防犯ツール。地域に溶け込むことの重要性
究極の対策は、「不審者」ではなく「顔見知りの〇〇さん」になることです。日頃から、すれ違う人に軽く会釈したり、「こんにちは」と挨拶したりする。それだけで、あなたは地域コミュニティの一員と認識されます。顔を知っていれば、多少変わった行動をしても「あぁ、〇〇さんか、何かやってるな」で済みやすいのです。

筆者の見解・ワンポイントアドバイス

法的な知識は、振りかざすための武器ではなく、自分を守るための盾です。「法律ではこうだ!」と主張するよりも、「法律では任意と理解していますが、ご協力しますね」という態度のほうが、結果的に物事はスムーズに進みます。賢く、しなやかに立ち回りましょう。

【第3章】「むかつく」を力に!不審者扱いされた心を癒す心理学的アプローチ

怒りの感情をエネルギーに変える心理学的なアプローチ

さて、ここからは僕の専門分野です。理不尽な扱いを受けた後の「むかつく」「腹が立つ」という感情。これを放置すると、あなたの自己肯定感を静かに蝕んでいきます。この怒りのエネルギーを、正しく理解し、自分の力に変える方法を学びましょう。

なぜこんなに腹が立つ?「理不尽さ」が脳に与えるストレス

正義感を傷つけられた時の怒りの正体
「自分は何も悪いことをしていないのに、なぜ罰せられるような扱いを受けなければならないんだ」。この怒りは、あなたの持つ「公平であるべきだ」という正義感が根源です。この正義感は、社会生活を営む上で非常に大切な感覚。それが一方的に踏みにじられたと感じるからこそ、強いストレスと怒りが生まれるのです。
兄のように「怒りを全部口に出す」と損する理由
兄はよく、「理不尽だ!」「人権侵害だ!」と家に帰ってから大声で叫んでいます。気持ちはわかりますが、これでは単にストレスを発散しているだけで、何の解決にもなりません。それどころか、怒りの感情を繰り返し追体験することで、脳はそのネガティブな記憶を強化してしまいます。結果、いつまでも嫌な気分を引きずることになるのです。

怒りを6秒で鎮める「アンガーマネジメント」超入門

怒りの感情のピークは、長くても6秒と言われています。この6秒をやり過ごすことができれば、衝動的な言動を抑え、冷静な判断を取り戻せます。これは、アメリカで生まれた怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジント」の基本的な考え方です。

深呼吸と「ストップシンキング」。兄にもできた簡単な方法
カッとなったら、まずその場で思考を停止(ストップシンキング)します。そして、鼻からゆっくり息を吸い、口から長く吐き出す深呼吸を数回繰り返す。兄には「むかついたら、まず肉まんを冷ます動きを思い出せ」と教えてあります。彼の場合、何か別の単純な動作に集中すると、怒りを忘れやすいようです。
怒りの感情を記録する「アンガーログ」のススメ
怒りを感じたら、その時の状況、思ったこと、その後の結果を簡単にメモする習慣です。これを続けると、自分がどんな時に怒りやすいのか、どういう行動が状況を悪化させるのか、といったパターンが見えてきます。客観的に自分を見つめることで、怒りに振り回されなくなります。

自己肯定感を守り抜け!「俺は悪くない」と健全に思う技術

レッテル貼りへの抵抗。「私は不審者ではない」と内言する
他者から「不審者」というレッテルを貼られると、無意識のうちに「自分はそういう人間なのかもしれない」と思ってしまう危険性があります。これを防ぐために、心の中で「私は不審者ではない。私は〇〇(自分の名前)だ。たまたま誤解されただけだ」と明確に唱えましょう。自分自身のアイデンティティを、自分で再確認するのです。
「認知の歪み」を修正する。0か100かで考えない
「一度でも職質されたら、俺はもう社会的に終わりだ」といった、0か100かで物事を考えるのは「認知の歪み」の一種です。事実は、「一度、誤解に基づいて声をかけられた」だけ。それ以上でも以下でもありません。出来事を過大解釈せず、事実だけを冷静に受け止める練習をしましょう。
信頼できる人に話す。僕が兄の話を聞き続ける理由
理不尽な体験を一人で抱え込まないでください。信頼できる友人や家族に話すことで、感情を整理し、客観的な意見をもらうことができます。僕がどんなに呆れながらも兄の話を聞くのは、この「話す」という行為自体が、彼の心を癒す重要なプロセスだと知っているからです。一人で抱えきれない時は、僕のようなカウンセラーを頼るのも一つの賢い選択ですよ。

筆者の見解・ワンポイントアドバイス

「むかつく」という感情は、あなたが何を大切にしているか(この場合は公平さや尊厳)を教えてくれるサインです。怒りを敵視せず、「教えてくれてありがとう」と受け止めた上で、冷静に対処法を考える。これが、精神的に成熟した大人のアプローチです。

【まとめ】
兄へ。そして理不尽な世界を生きる全ての愛すべきアホたちへ

自信を取り戻し堂々と歩く男性

ここまで、僕の兄という類稀なるサンプルを元に、「不審者扱い」という理不尽な悲劇の原因と対策、そして心の守り方についてお話ししてきました。

結論として、不審者扱いとは、多くの場合「悪意」からではなく、「誤解」と「情報の非対称性」から生まれるコミュニケーションの事故です。あなたの中にある常識や意図が、相手には全く伝わっていない。そのギャップが、「不審」というレッテルを生み出してしまうのです。

だからこそ僕たちが学ぶべきは、法的な知識といった盾を持つことだけではありません。他者の視点を想像する力、そして、たとえ理不尽な目に遭っても折れない、しなやかな心を自分で育む技術です。

兄の失敗談の数々は、おバカで笑えるかもしれません。しかし、服装や歩き方、ほんの少しの思い込みで、誰の身にも起こりうることです。この記事で紹介した対策を、ぜひ明日から一つでも試してみてください。背筋を伸ばして歩く、近所の人に会釈する。そんな小さな一歩が、あなたを不要なトラブルから遠ざけてくれるはずです。

そして、もしまた理不尽な目に遭って「むかつく!」と思ったら、この記事を思い出してください。あなたは一人ではありません。ここには、最強の心理カウンセラーの味方(僕)と、最悪の反面教師(兄)が、いつでもあなたの側にいますから。

筆者の見解・ワンポイントアドバイス

理不尽な世界を賢く生き抜くには、知識と、そして何よりユーモアが必要です。自分の身に起きた災難ですら、いつか笑い話にしてやる、くらいの気概を持ちましょう。僕が兄をネタにし続けるように、あなたも自分の経験を物語にしてしまえばいいのです。そうすれば、あなたはもう被害者ではなく、その物語の主人公ですから。

出典
警察官職務執行法(e-Gov法令検索)
一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会

P.S.
このテーマの「姉編」も公開しました。断言しますが、論理を超越した行動で周囲を混乱させる姉の不審者レベルは、兄の比ではありません…。そちらも、ご期待ください。

【FAQ】不審者扱いの「これってどうなの?」に専門家が答えます

Q1: サングラスをかけて夜道を歩くのはやっぱり怪しいですか?
はい、残念ながら怪しく見られる可能性は非常に高いです。夜間に視界を遮るものを着ける合理的な理由が周囲には理解されないため、「表情を隠したい=何かやましいことがあるのでは?」と無意識に判断されがちです。ファッションや目の保護など目的がある場合でも、 TPOを考え、夜間の屋外では外すことをお勧めします。
Q2: 職務質問で弁護士を呼ぶことはできますか?
呼ぶ権利はありますが、その場で即座に弁護士が来てくれることは稀です。あくまで任意の職務質問の段階では、まず冷静に自分で対応することが基本になります。もし不当な扱いを受けたり、任意同行を求められ逮捕の危険を感じたりした場合は、「弁護士と話すまで、これ以上は話しません」と伝える「黙秘権」の行使を検討することになります。
Q3: 一度、職質されると警察のリストに載ってしまいますか?
犯罪の嫌疑がなく、任意で協力して終わっただけの職務質問であれば、いわゆる「ブラックリスト」のようなものに載って、恒常的に監視されるようなことはありません。ただし、警察内部の記録として、いつ、どこで、誰に職務質問を行ったかという情報は一定期間保管される可能性があります。過度に心配する必要はありません。
Q4: 散歩が趣味ですが、同じコースを毎日歩くのは怪しまれますか?
それだけでは怪しまれません。むしろ、同じ時間帯に同じ人が歩いているのは「日常の風景」となり、地域住民として認識されやすくなります。ただし、特定の家や場所をジロジロと見る、何度も同じ場所を行き来するといった行動が加わると、「下見をしているのでは?」と警戒される可能性が出てきます。堂々と、気持ちよく散歩を楽しんでください。
Q5: 職質をスマホで録画しても良いのでしょうか?
公開された場所での警察官の職務活動を録画することは、原則として違法ではありません。自身の権利を守るためや、後のトラブルに備える目的で録画する人もいます。ただし、録画していることを警察官に告げずにいると、かえって警戒されたり、挑発行為と受け取られたりする可能性も。録画する場合は、冷静に「念のため、記録させていただきます」と一言伝えるのが無難でしょう。
Q6: 女性に道を聞きたいだけなのに、不審者扱いされそうで怖いです。
よくわかります。まず、夜間や人通りの少ない場所で、いきなり背後から声をかけるのは避けましょう。相手の視界に入る位置から、少し距離をとって「すみません、少しお尋ねしてもよろしいでしょうか?」と穏やかに声をかけるのが鉄則です。すぐに立ち去れるように相手の逃げ道を塞がない、腕を掴まないなど、相手を怖がらせない配慮が何より大切です。
Q7: 車を運転中に職質された場合、車内の捜索は拒否できますか?
はい、拒否できます。車内への立ち入り(車内検索)は、運転者の同意がなければ令状なしには行えません。警察官が「トランクの中を見せて」と言ってきたら、それはお願い(任意)です。ただし、外から見て明らかに違法な物が見える場合や、強く拒否することでかえって疑いを深める場合もあります。状況に応じて、「令状はありますか?任意でしたら、お断りします」と冷静に伝えましょう。
2025.09.22 22:30
2025.09.22 22:31
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